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機械式コンポと電動コンポについても考えます。
電動コンポと機械式コンポを比べた場合、変速が楽という面では比べ物にならない位に電動コンポの方が優秀です。
電気信号一つでスムーズに変速してくれてワイヤー延びも無く、充電さえしっかりしてあれば安定して使えます。
特に手が小さくて力が弱い女性は機械式フロント変速は大変なので電動コンポのメリットは極めて大きくなります。 また小さな動きと力で変速するというのはストレス軽減になります。変速がストレスフリーという意味では電動コンポはすごいです!
デメリットとしてはモデルチェンジ毎に全く別物になるために、長期的に使うには互換性やメンテナンスに不安が残る事くらいです。
しかしこれだけ電動コンポが良いと言っておきながら私の自転車は全て機械式コンポを使っています。 私が機械式を好きな理由はいくつかありますが、一番大きな理由はフィーリングです!
それ以外のメリット・・・あえて探すなら、トラブルを予見出来る可能性が高い事でしょうか。 機械式でトラブルが起きる場合の大半は前兆があったのにそれをスルーした為に起きます。
しかし、電動コンポの場合は何の前兆もなしにいきなりトラブルが発生する可能性が高いです。いきなり動かなくなって原因不明とか・・・。
結論・変速という動作だけみれば電動コンポの方が圧倒的です。今の時代は電動でいいんじゃないかな。
余談1 コンタドールやカンチェラーラは現役時代最後まで機械式コンボでした。 二人ともチーム中で唯一の機械式でした。 また、サガンもパリ〜ルーベではいまだに機械式を使っています。 理由は不明ですがトラブルを嫌ってだとは思います。
余談2 実は変速性能自体は電動でもワイヤーでも大きくは変わらないんです。 厳密にはディレイラーが少し違う動きをするので、電動コンボの方が動きはよいのですが概ねという意味です。
そしてディレイラーの性能より大きく影響するのがチェーンリングとスプロケットの形状です。 変速時チェーンは毎回決まった位置で脱線して次のギヤに移動して決まった位置でギヤにはまります。
例えばシマノコンポでフロントインナー→アウターにチェーンを移動させる場合、フロントディレイラーが動いてチェーンをアウターチェーンリングに押し付けるとチェーンリング裏の変速ポイントに沿って大きなギヤに上がります。 そしてチェーンが移動するとチェーンはギヤの歯の上を4枚分走ってからギヤの中に落ちます。(最新のコンポは何枚走るかわかりません。少し前のコンポの場合です)
つまり変速性能はディレイラーの動きではなくチェーンリング裏の形状と歯の形状に大きく依存するわけです。
また、インナーに落とす場合もアウターチェーンリングの歯の形状で落ち易い場所が決まっています。 逆にアウターの外には落ちにくい様になっています。
昔から変速をよくしたいならスプロケットとチェーンリング(クランクセット)のグレードをあげた方がよいといわれているのはこれが理由です。
ただし変速性能が上がる加工は複雑になればなるほどスリ減った時の性能ダウンは大きいしです。 またスリ減りやすいです。
今は昔と比べてスプロケットやチェーンリングの性能を維持出来る期間がかなり短くなっているんじゃないかと思っています。 チェーンを新品に変えたら変速がおかしくなったとかいうのをよく聞きますが、これはチェーンの遊びがなくなってチェーンリングやスプロケットの磨耗にチェーンが敏感に反応している場合が多いです。 今のシマノコンポはチェーンリングとスプロケットも頻繁に交換する消耗品だと認識して下さい。高い性能を維持するのにはそれなりにお金がかかるという事です。
ここで一つ105Di2の裏技です。 最近105のDi2がでましたが、Diの中で105だけハイパーグライドのままなんですよね。
つまりスプロケットをハイパーグライド+のアルテグラ以上に変えるだけでリアの変速性能が格段に上がるといわれています。 (ネタ元は某ショップのブログなので間違いないと思いますが、自分で確認した訳では、ない事をご理解下さい)
余談3 来週アルプデュエズ01を定期メンテナンスにだすのですが、その時にとある理由からコンポを載せかえする事になりました。いつも通りカンパニョーロの機械式ですが(笑) |